手書きアプリ
ペーパーレス化に関する個人的な意見
自分は何回も仕事のペーパーレス化を試みては挫折した経験があります。初期のiPadが出た頃は「ついに紙が不要になる時代が到来した!」と喜び勇んで、過去に読んだ論文を全部スキャンして電子化したり、新規に読むのも電子ファイル中心にしました。でも、やっぱり紙で読みたいことって多々あるんですよね。
ちなみに、メリル『グーグル時代の情報整理術』によると、1975年には「近い内にペーパーレスの時代になる」と言われていたらしいです。意外と道のりは遠かった。
- 全然関係ないけど、ケインズが「このままいけば、いずれ人は一日8時間も働くてもよくなる」みたいな予言をしたのに、全然実現しそうにないですね。
新しいiPadが出るたびに今度こそ"完全に"ペーパーレス化しようと意気込んでは、やはり紙も必要だな、という経験を何回も繰り返しました。約10年に及ぶ完全ペーパーレス化の試みと挫折から学んだことは、(少なくとも自分にとっては)完全ペーパーレスは無理という事でした。
タブレットの性能が高まって検索機能が高まっても、急いで紙をめくって該当箇所を探すスピードは再現できていません。例えば、後ろに図表がまとまっている論文の場合、iPadで行ったり来たりするより、紙に出力したほうが絶対に読みやすいです。PCとiPadの2台をつかって、iPadで文章を読みながらPCモニターに図を映すのは便利ですが、紙のお手軽さとは比較にならないので、やはり一長一短かなと。
新書とか漫画であればデジタルデバイスだけでも良いんですが。
手書き
ということで論文を読むのはiPadと紙の両方を使っています。
書く方もRHODIAのメモを机の上に置いてあり、いつでも手書きメモができる状態にしています。iPadもそばに置いてあって、手書きメモアプリを使うこともあります。紙の方がより素早く書けて便利ですが、残しておきたいことはNotionなどに入力するという二度手間が発生することになります。
iPadの手書きアプリはGoodnotesを使っています。ちなみに、iPadで頻繁に手書き入力をする場合、保護フィルムをペーパーライクフィルムにすると本当に書き心地が変わります。ガラスの保護フィルムにAppleペンシルで書くと画面上ですべってきれいに書けない上に手首がつかれるので。ただ、ペーパーライクフィルムはiPadの画面の美しさ(透明度)を損なうので、iPadで写真編集をしたり動画視聴もしたい場合は一長一短かも。
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Goodnotes:おそらく手書きノートアプリの最大手[?]。ちなみに、授業でスライドを投影して手書きでスライドに書き加えているのも、Goodnotesを使っています。授業やZoomのプレゼンなどで多用するので、自分にとっては必要不可欠レベルです。買い切り型の有料アプリ。自分は使っていませんが、有料の追加機能で手書きカレンダー手帳みたいな使い方も出来ます。
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Noteshelf:Goodnotesに乗り換えるまで使っていました。機能的にはGoodnotesと同程度に便利。この手の手書きアプリはAppleペンシルでの書き心地(遅延の発生など)が重要だと思うのですが、両方ともストレスなく使えるレベルです。プロの絵描きの方は筆圧などにもこだわるかもしれませんが、お絵描きアプリとは別物なのでメモ用途には必要十分な性能。